初心者によるガラス食器の金継①

初心者による金継〜接合編〜

友人からもらった食器を割ってしまった。

それも大変綺麗に、真っ二つに割れました。

いいガラスだからか割れた面に欠けた部分は無く、スパッと割れています。まるで刃物で切ったかのようです。

落として割らないようにと常日頃気を付けていたのですが、愚かな私はお湯が必要だからとこのグラスを電子レンジにかけ、できたお湯を使ってから空になった熱々のグラスを流しにおき、洗い物だと主張するように勢いよく水道水を張った瞬間にグラスがパキッと鳴った。ハッ!!割れたか!?とその場でグラスを凝視しても割れている様子は見受けられず、な、なんだ…とビクビクしながら手にとってみた瞬間に音もなくヒビが入り、ぱかっと二つに割れたのです。この私の愚行を、二度と繰り返すまいという思いで詳細に記しておく。

さて、本題に入りますが、これを噂の金継という日本の修復技術で直そうと思います。

何年か前に、上司の奥様に誕生日プレゼントで頂いたコップを割ってしまった事がある。その時、どうにかして直せないものかとググってみたところ金継というものを初めて知りました。

本物の漆は肌に付くとかぶれるけど、かぶれないし比較的安価な新うるしというものがある事も知り、その新うるしを使ってみました。新うるしは元々釣り具用の塗料で、食器に使うには安全性が保障されてないそうですが、まあ自分で使う用ですし。完全に乾かせばそう危険はないんじゃないかね〜という思いでした。(適当な個人的見解です)

しかし、実際その新うるしで修復したコップを職場で使っていると、熱いコーヒーなんかいれる度に新うるし特有の匂いがしてしまいまして。これが結構強い匂いなので、もう今は実家の食器棚にしまってあります。

そういう訳で今回は、本物の漆を使ってみようと思います。まずは楽天やアマゾンを駆使して道具と材料を集めました。それと図書館で初心者用金継本も借りて、満を持して今日作業に取りかかったのです。

元々グラスに金箔がちりばめられているので、金に金だとやかましいというか逆に下品になってしまうような・・・いやでもキンキラキンにさりげなくという感じでそれはそれでいいのか・・・と悩んだ末、今回は銀粉で継ぐことにしました。

本によると、ガラスの金継をする場合は接着面が透けて見えてしまうので、格好をつけるために金箔を挟むと良きかな とのこと。言われるがままに、両方の面にエポキシ接着剤を塗り塗りし、はみ出た接着剤を綿棒で素早く拭き取り、銀箔を大胆にふわっとのせて、丸めた真綿でぽんぽんして銀箔を定着させます。こんな感じです。

銀箔が切れ端的なお徳用のものだったので、なんだか随分散らかってみえます。やっぱケチらず普通の銀箔を買ったほうがよかったか…?

接着剤が落ち着いてきたかな〜というところで、片方の面の銀箔の上からまた接着剤を塗ります。そしてもう片方の面に位置を合わせながらくっつけます。私が使った接着剤は5分で固まるタイプのものなので、焦らずに指の腹で境目を感じながら位置を微調整しました。ぴったり合わさったら、接着剤が固まるまでしばらく待ちます。

ほ、ほんとにくっついてるんかいな、とビビりながらも持ち上げてみると固まったようです。銀箔がたっぷりとはみ出ているのと、ところどころ接着剤もはみ出ているので、なぜか元々持っていた金属製のヘラで丁寧にガリガリと取り除きました。この金属製のヘラが、鋭利過ぎず丈夫で大変使い勝手がよかったです。どこでいつ買ったのか不明ですがたぶんアマゾンでしょう。

本には彫刻刀か何かでガリガリしてアルコールで拭き取って下さいと書いてあるので、100均のウェッティで一生懸命拭き拭きしていたら随分きれいになりました。いい仕事したわ…!と自画自賛しましたが、まだこれからが本番です。

時間がなくなったので続きは明日に持ち越しです。

最近は仕事を頑張っているので、よく行く近所の温泉にひとり疲れを癒しにいってきました。温泉最高…!あっついお湯に使って体の芯までポカポカしてくると、やっぱり温泉って最高だな、と。感涙ものです。