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ルサンチマンはネットで

日常の、つたない雑記

初心者によるガラス食器の金継②

〜銀を蒔く編〜

昨日あたりから、外の空気に冬の匂いがしてきました。こう、冷えた空気の匂いがして。ひとり冬到来の兆しを感じています。

さて、金継もとい、銀継の銀を蒔く作業です。

接着してから少し時間を置いたので、かなりしっかりとくっついています。銀継の本番、漆を塗り銀を蒔く作業ということで、道具類も配置して万全の態勢で挑みます。

筆は百均で購入した絵画用丸筆の一番細いやつを使いました。漆を塗るので、使い捨てです。前回接着剤を練った時に使った封筒の空いているところに、漆を少し出します。漆ってなかなかに臭いんですね。あとで乾き具合を見るいわばテストピースとして、同じ封筒に500円玉大に漆を塗っておきました。

早速、接着部分に沿って細く塗ろうとしたのですが、これがなかなか難しい。筆が柔らかすぎるのか、どうしても線が太くなる。接着の段階はめちゃめちゃきれいにできたのに、このふっとい線で台無しです。まあ初心者なので仕方ない、これも味かと思うことにして豪快に塗りました。

漆を乾燥させるためには、湿度の高い環境が必要だそうです。気温も低すぎるとダメだとか…漆って不思議ですね。

ということで、漆を乾燥させるための箱を用意。これもまた百均で購入した、コップを入れるのにちょうどいい大きさのCDケースと、その側面に濡れたティッシュを貼り付けておきました。これで湿度はバッチリ保たれるはずだ!

銀の蒔き時が来るまで、この簡易室にグラスをいれて待ちました。本によると、テストピースとして塗っておいた漆に息を吐きかけて、一瞬曇るようになったらそれが撒き時だという。

何度息を吐きかけたことだろう。

これが全く曇らない。

5分おきくらいにテストピースに向かってハーハーしていましたが、1時間ぐらい経っても変化がありません。これには困りました。仕方ないのでつまようじか何かでテストピースをツンツンしてみると、なんとなく固まってるような感じがして、あれっ!固まってるじゃん!焦 という感じで急いで銀を蒔く準備に取りかかりました。

銀粉を箔箸でつまみ、少しずつ粉筒に入れ、グラスに塗った漆の線めがけてとんとん銀粉を落とします。銀粉のまとまったものを見たときは、なんかあまり綺麗じゃないなあと思いましたが、グラスにはらはらと蒔かれた銀粉を見ると本当に綺麗に見えます。一通り蒔いたら、丸めた真綿で漆の周りの銀粉をささっと掃いて漆の上に乗せます。そして、真綿で線をぽんぽんと抑えて銀粉を定着させました。

この真綿がまたいい仕事をすること。

最初、真綿なんて持って無いわ!ティッシュで充分っしょ?とか思いましたが、真綿じゃなきゃダメですねこれは。この真綿の究極のふわふわが、半乾き状態の漆にダメージを与えず、いい感じに銀粉を蒔いてくれました。

全然綺麗に線を引けなかったけど、どうにか銀継の形になりました。

下手に擦って漆部分をダメにするのが怖いので、銀粉が散らばったまま簡易室に入れておきました。このまま1〜2日すると、とりあえずは水で流して大丈夫だそうな。その後ティッシュか何かで優しく水分を拭き取り、また一ヶ月ほど簡易室で乾燥させます。

完成したらまた写真をのせよう。

銀粉を蒔く作業が思いの外楽しかったです。銀粉もまだ残ってるし、他に割れた食器ないかな〜と考えたら、実家にしまってある新うるしで金継したコップを思い出しました。

あれの新うるしを除去して、本漆で銀継し直したいなあ。本漆がびっくりするほど余ってるし。まだ全容量の95%くらい残ってます。まあそれは今度で!

なぜか思い立って、蛭子さんの著書 くにとのつきあいかた を図書館で借りてきて読んでます。あの、クズとの呼び声高い蛭子さんです。この人の本は初めて読むけど、読みやすいエッセイになっていて結構面白いです。この前借りた世界の歴史第一巻は途中で疲れて全く読み進められずに返却してしまったけど、これは最後まで読めそう。

読書の秋、真っ只中ですね。